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SharePoint で使用できるブラウザーについて

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こんにちは、SharePoint サポート 西村です。

今回はお問い合わせいただくことも多い、SharePoint で使用できるブラウザーについて投稿いたします。

 

SharePoint でサポートされているブラウザーは、下記公開資料に記載のとおりです。

Internet Explorer (IE) 以外の Google Chrome や FireFox 等も最新リリース バージョンであればサポートされます。

 

タイトル:SharePoint Server 2016 でのブラウザー サポートの計画

アドレス:https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc263526(v=office.16).aspx

 

しかしながら、エクスプローラー表示や、Skype のプレゼンスの表示等、一部の ActiveX コントロールを使用する機能については、上記資料にも記載のとおり 32 ビット バージョンの IE のみで利用することが出来ます。

 

---- 一部抜粋 ----

SharePoint Server 2016 の機能によっては ActiveX コントロールを必要とするものがあります。したがって、ActiveX をサポートしないブラウザーでは使用できる機能が制限されます。現在、この機能をサポートするのは 32 ビット バージョンの Internet Explorer のみです。

---- 一部抜粋 ----

 

64 ビットのクライアントも一般的となっている昨今、わざわざ 32 ビットのアプリケーションを使わないといけないの?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ご安心ください。一般的な SharePoint の利用環境においては、64 ビット クライアントをご利用のユーザーの方に特に意識していただく必要もなく、通常は ActiveX コントロールが利用できる状態となっています。

 

IE8 以降 LCIE という機能が導入され、ウィンドウのアドレス バーやお気に入りバーが表示される部分を処理するフレーム プロセスと、コンテンツが表示される部分を処理するコンテンツ プロセスの2 種類のプロセスに分かれて動作するようになりました。

タスクマネージャーで確認いただくと、開いているタブの数だけ iexplorer.exe のプロセスが起動しているのをご確認いただけるかと思います。

64 ビット OS 上の動作は、IE9 までは Program Files 配下の iexploere.exe を起動すれば、フレーム プロセス、コンテンツ プロセスともに 64 ビット、 Program Files (x86) 配下の iexplorer.exe を起動すれば、フレーム プロセス、コンテンツ プロセスともに 32 ビットで動作し、「64 ビット版の IE」、「32 ビット版の IE」が独立して存在していたため、SharePoint の ActiveX コントロールを機能させるためには、「32 ビット版の IE」をご利用いただく必要がありました。

 

IE10 以降では、64 ビット OS の場合マネージ プロセスは 64 ビット、コンテンツ プロセスは 32 ビットで動作するよう変更されたため、通常通り SharePoint サイトを閲覧する限りでは IE は 32 ビットとして動作し、ActiveX コントロールも問題なく利用することが可能です。

 

コンテンツ プロセスも 64 ビットで動作させたい場合には、インターネット オプションの詳細設定タブにて、"拡張保護モードで 64 ビット プロセッサ" を有効にする" の設定を明示的に行い、保護モードが有効なページを表示する必要があります。

 

なおエクスプローラー ビューを使用する際は、SharePoint サイトの URL を信頼済みサイトに登録する必要がありますので、基本的には信頼済みサイトとして SharePoint にアクセスされている方が多いのではないかと思います。

信頼済みサイトの既定の設定では保護モードは無効です。

 

上述の IE の動作、拡張保護モードの動作については IE サポート チームのブログに詳細が投稿されておりますので、こちらも是非ご参照ください。

 

タイトル:Internet Explorer 11 のプロセスの動作について (LCIE)

アドレス:https://blogs.technet.microsoft.com/jpieblog/2016/07/29/internet-explorer-11-lcie/

 

タイトル:IE10 & IE11 : 拡張保護モードの実態

アドレス:https://blogs.technet.microsoft.com/jpieblog/2013/11/29/ie10-ie11/

 

今回の投稿は以上です。


OneDrive for Business の共有アイテムが共有相手の各ページに表示される条件

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こんにちは、SharePoint サポートの小松です。

 

今回は、OneDrive for Business で共有設定したアイテムが共有相手のページに表示される条件について記載いたします。

 

<目次>

以下の各ページで表示されるアイテムについてご説明します。

1. [自分と共有] ページ
2. 別ユーザーの OneDrive for Business ページ
3. [ファイル] ページ (下側)
4. 共通のドキュメント (従来の UI)
5. XXX のドキュメント (従来の UI)

 

1. [自分と共有] ページ

[自分と共有] ページでは共有相手として自分 (ログイン ユーザー、図1の場合は user01) が設定されているアイテムが表示されます。

ユーザー自身を共有相手として設定する必要があるため、セキュリティ グループや “すべてのユーザー” で共有設定されたアイテムは表示されません。

1. [自分と共有] ページ

 

2. 別ユーザーの OneDrive for Business ページ

ログイン ユーザー以外のユーザーの OneDrive for Business ページを表示した場合、別ユーザーの OneDrive for Business 上のドキュメントのうち、ログイン ユーザーに閲覧または編集権限のあるアイテムが表示されます。

階層構造で表示されるため、表示中の URL のルート フォルダー配下のフォルダーに含まれるアイテムは表示されません。

例えば、ログイン ユーザーの OneDrive for Business ページから [自分と共有] ページにアクセスし、表示された任意のフォルダーをクリックした場合、フォルダーの所有者の OneDrive for Business のアイテム画面 ( 2) に遷移します。(URL folder1 の所有者である user02 OneDrive for Business サイトになります。)

この画面では、user02 user01 に共有したフォルダー (folder1) のうち、user01 に閲覧または編集権限のあるアイテムが表示されます。

 

2. 別ユーザーの OneDrive for Business ページ

 

3. [ファイル] ページ (下側)

モダン UI でログイン ユーザー以外のユーザーの OneDrive for Business ページを表示した場合、画面左に 2 つの [ファイル] リンクが表示されます。

ファイル (上側) (英語表記では [Files] と表示) は、”2. 別ユーザーの OneDrive for Business ページ” となります。

ファイル (下側) (英語表記では [Our Files] と表示) をクリックした際に表示されるページでは、現時点では以下の条件を満たすアイテムが表示されます。

- 画面左上に表示されているユーザー (3 の場合は user02) がログイン ユーザー (3 の場合は user01) に共有したアイテム

[ファイル] ページ (下側) では、フォルダの階層構造に関係なく、上記の条件を満たす、すべてのアイテムが表示されます。

 

3. [ファイル] ページ (下側)

 

4. 共通のドキュメント (従来の UI)

[共通のドキュメント] には、以下の条件を満たすアイテムが表示されます。

- 画面上部に表示されるユーザー (4 の場合は user02) がログイン ユーザー (4 の場合は user01) に共有したアイテム

- ログイン ユーザーが画面上部に表示されるユーザーに共有したアイテム

- あるユーザーがログイン ユーザーと画面上部に表示されるユーザーの両方に共有したアイテム

個別のユーザーを共有相手として設定した際に上記条件が満たされる必要があります。そのため、セキュリティ グループや "すべてのユーザー" への共有設定で上記の条件を満たす場合は、対象アイテムは表示されません

また、[共通のドキュメント] では、フォルダの階層構造に関係なく、上記の条件を満たす、すべてのアイテムが表示されます。

 

4. 共通のドキュメント (従来の UI)

 

5. XXX のドキュメント (従来の UI)

[XXX のドキュメント] では、画面上部に表示されるユーザー (5 の場合は user02) のドキュメント (Documents/Forms/All.aspx) のうち、ログイン ユーザー (user01) に共有されているアイテム(フォルダおよびファイル)が表示されます。

OneDrive for Businessドキュメントのルートフォルダ (Documents/Forms/All.aspx) 配下のフォルダ ("ルートフォルダ/folder1") 内のアイテムは表示されません。

 

今回の投稿は以上になります。

 

本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

エクスプローラービューでドキュメント ライブラリを開こうとした際、証明書の選択ダイアログが表示される事象について

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こんにちは。SharePoint Online サポートの江田です。
本投稿では、エクスプローラーでSharePoint Online のドキュメント ライブラリを開こうとした場合に証明書の選択ダイアログや、認証ダイアログが表示される事象の概要とその対処方法について記載いたします。

 

【事象について】

Windows 7 または 8.1 を利用している一部の端末において、SharePoint Online 上の [エクスプローラーで表示] コマンドをクリックし、ドキュメント ライブラリをエクスプローラーで開こうとした際に、下記のような証明書の選択ダイアログや、資格情報入力のダイアログが表示される場合があります。

その後ダイアログに資格情報を入力したり、[キャンセル] をクリックしてもエクスプローラーで開けません。
*執筆時点 (2017 年 9 月 19 日) で Windows 10 での事象の再現性は確認されておりません。

 

【対処について】

本事象は端末にOS の修正プログラムが定期的に適用されておらず、適用済みの修正プログラムのバージョンが比較的古い場合に発生することが確認されております。Windows 7、8.1 共に、Windows Update などで端末に現時点の最新の修正プログラムを適用することで現象が回避することを確認しております。従いまして、同様の現象を確認された場合は、以下のリンクから最新の修正プログラムをご確認いただき、端末に適用いただくことで現象が解消するかご確認ください。

 

Windows 7 の場合
タイトル : Windows 7 SP1 および Windows Server 2008 R2 SP1 の更新履歴
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4009469

 

Windows 8.1 の場合
タイトル : Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 の更新履歴
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4009470

 

なお、Windowsの修正プログラムの提供形式として、現在ロールアップと呼ばれる形式で提供されております。ロールアップの形式の修正プログラムを端末に適用した場合、該当の修正プログラムのリリース時点までの全ての更新内容が端末に適用されるような動作となります。そのため、最新の修正プログラムを適用いただくことにより、過去の不具合や脆弱性も含めて回避できることから通常は最新のロールアップの適用いただくことを推奨しています。ただし、ロールアップによっては、既知の問題を含んでいる可能性もございますので、各ロールアップに対応した技術情報の ”この更新プログラムの既知の問題” の既知の問題の箇所等もご確認の上、運用に沿った修正プログラムをご適用ください。

 

【補足】

上記以外に SharePoint Online のドキュメント ライブラリをエクスプローラーで開いた際に問題が発生した場合は、一般的なトラブルシューティングの方法として下記資料を公開しております。こちらの情報も併せてご確認ください。

タイトル : [エクスプローラーで表示] コマンドを使用して SharePoint Online の問題をトラブルシューティングする方法
URL : https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2629108/how-to-use-the-open-with-explorer-command-to-troubleshoot-issues-in-sh

SharePoint Online への初回アクセス時のみ、サイトの一部が英語で表示される

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

 

SharePoint Online への初回アクセス時に、特定の条件に該当する場合のみサイトの一部が英語で表示される現象が報告されております。

現時点で確認されている再現条件は以下の通りとなりますが、以下に紹介する条件以外にも、極稀に同様の現象が発生するとの報告を確認しております。

 

確認されている再現条件

1) 既定の言語に英語以外を指定して、サイトを作成
*
本例では既定の言語が日本語のサイトをご紹介いたします。

2) サイトにアクセス権限を付与する前に、ユーザーがサイトにアクセス
*
以下のような画面が表示されます。


3) その後、該当のユーザーがセキュリティ グループを介してサイトに権限を付与
*
セキュリティ グループ以外に、外部ユーザー以外のすべてのユーザーに対して権限を付与した場合も同様となります。

4) 該当のユーザーがサイトにアクセス
*
以下のように、画面の一部を除いて英語表記になっていることがご確認いただけます。

 

同様の現象が発生した場合は、F5 キーを押してページをリロードするなどで回避が可能です。

また、2 回目以降のアクセスでは、正常に画面が表示されることが報告されております。

初回アクセス時に画面表示の一部が英語になる以外の影響は現時点では報告されておりませんので、この点についてはご安心ください。

 

本動作につきましては、製品の問題と認識しており開発部門へのフィードバックを実施しております。

現時点においては今後の対応方針やスケジュールについて情報が確認できておりませんが、進展があった場合は本ブログ記事でもご案内する予定でございます。

 

今回の投稿は以上です。

本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

SharePoint Online で意図しないサイト コレクション管理者が設定される

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

 

SharePoint Online Management Shell で New-SPOSite コマンドを利用してサイト コレクションを作成した場合に、極稀にですが以下のようにサイト コレクション管理者に意図しないアカウントが設定される場合があることが報告されております。

 

 

(具体例)

実行したコマンド

New-SPOSite -Url https://contoso.sharepoint.com/sites/test1 -Owner admin@contoso.com -StorageQuota 1024

 

実際のサイトコレクション管理者

YLO001\_spofrm_127_11238

<参考情報>

タイトル : New-SPOSite

アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/fp161370.aspx

 

本現象は、データセンター側の一時的な問題により発生したと考えられ、Set-SPOSite コマンドでサイト コレクション管理者を再設定することで回避することが確認されております。

ご不便をおかけしますが、同様の現象を確認された際には、本対処によりサイト コレクション管理者が正しく設定されるかお試しください。

 

(コマンド実行例)

Set-SPOSite -Identity https://contoso.sharepoint.com -Owner admin@contoso.com

 

<参考情報>

タイトル : New-SPOSite

アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/fp161370.aspx

 

 

今回の投稿は以上です。

本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

SharePoint にアクセスした際にInternet Explorer がクラッシュする事象について

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こんにちは、SharePoint サポート 西村です。

SharePoint サイトにアクセスした際に、下記のような警告が表示され、Internet Explorer (以下 IE) がクラッシュする場合がありました。

 

本事象は SharePoint 利用時に使用される、Office 2016 の下記アドオンが IE にロードされる際、処理の状況によってメモリ アクセス違反を引き起こすために発生します。

ご利用のクライアント端末の状況にも依存するため、下記アドオンが有効なすべての環境で発生する訳ではございません。

 

・NameCtrl Class
・SharePoint Stssync Handler
・SharePoint Export Database Launcher
・SharePoint Spreadsheet Launcher

 

本事象は Office 2016 月次チャネル 1706, 月次チャネルと半期チャネル(対象指定) 1708 の 16.0.8431.2079にて適用された修正により、Office 2016 のコンポーネントである JitV.dll の処理が変更された影響で発生しておりましたが、2017 年 10 月に公開されたバージョン (月次チャネル 1708 の 16.0.8431.2094, 半期チャネル (対象指定) 1708 の 16.0.8431.2107) において修正されました。

 

月次チャネル 1706, 月次チャネルと半期チャネル(対象指定) 1708 の 16.0.8431.2079 のバージョンをご利用で、IE のクラッシュが発生している環境におきましては、お手数ですが Office 2016 のアップデートを実施いただき、本事象を回避いただければ幸いです。

※段階的提供チャネルでは、本事象が発生するバージョンはございません。

 

Office 2016 の各チャネルのバージョンにつきましては、下記をご参考いただければ幸いです。

 

タイトル:更新プログラム チャネル リリースのバージョン番号とビルド番号

アドレス:https://support.office.com/ja-jp/article/ae942449-1fca-4484-898b-a933ea23def7?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP

 

今回の投稿は以上です。

フォームベース認証の外部 Web サイトをクロールする際の認証指定について

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こんにちは。SharePoint サポートの趙 雲龍です。

本投稿では、クロール ルールの追加ページにおける [認証の指定] セクションの選択肢の 1 つである、 [フォーム資格情報を指定する] の動作変更についてご紹介いたします。

SharePoint Server 2013 において、SharePointサイト以外のフォームベース認証の Web サイトのクロールは、通常はクロール ルールの [フォーム資格情報を指定する] を選択することにより、資格情報を指定し、クロールも可能です。

しかしながら、SharePoint Server 2016 では、セキュリティ強化の変更が行われたため、クロール ルールを使用した場合も SharePoint ファーム以外のサイトのフォームベース認証ページにて認証情報を設定、および取得することができないように変更されました。

このため、SharePoint Server 2016 の環境のクロール ルールの追加ページにある [認証の指定] セッションにて、[フォーム資格情報を指定する] を選択し、[フォームの URL:] にフォームベース認証の外部 Web サイトの URL を入力後、[資格情報の入力] ボタンをクリックすると、下記のメッセ―ジが表示されます。 

==================== メッセージの詳細ここから ====================

==================== メッセージの詳細ここまで ====================

■ 対処策

本動作は SharePoint Server 2016 の想定された動作となります。

考えられる対処案としては、対象の Web サーバーにて Windows 認証を構築し、SharePoint Server 2016 にて、別のコンテンツ アクセス アカウントを指定し、利用する方法となります。

 

今回の投稿は以上になります。

How to export profile picture to Active directory in SharePoint 2016

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I had to work on a SharePoint Server 2016 scenario the other day where the requirement was to export user photo to Active Directory since there is no support of picture export from SharePoint Server 2016 to Active Directory.
Below sample can be utilized for this scenario - and can be tweaked easily to meet other business requirements.

!!!Important!!!
This source code is freeware and is provided on an "as is" basis without warranties of any kind,  whether express or implied, including without limitation warranties that the code is free of defect,  fit for a particular purpose or non-infringing.  The entire risk as to the quality and performance of  the code is with the end user.

#Sample provided As-Is - Use after sufficient testing. 
#replace these details - User name, domain, My site host.
$mySiteUrl = "http://sps2016/my"
$context = Get-SPServiceContext (Get-SPSite $mySiteUrl)
$profileManager = New-Object Microsoft.Office.Server.UserProfiles.UserProfileManager($context)
$allprofiles = $profileManager.GetEnumerator()

foreach($profile in $allprofiles){
  $pictureUrl = $profile["PictureUrl"].Value
  if ($pictureUrl -ne $null){
    $pictureUrl = ($pictureUrl).Replace("MThumb","LThumb")
    $library = (Get-SPWeb $mySiteUrl).GetList($pictureUrl.Remove($pictureUrl.LastIndexOf("/") + 1))
    $file = $library.Folders[0].Folder.Files[$pictureUrl.Substring($pictureUrl.LastIndexOf("/") + 1)]
    $binary = $file.OpenBinary()

    #Put the picture image to the AD
    $username = $profile.AccountName.Substring($profile.AccountName.LastIndexOf("\") + 1)
    $domainname = $profile.AccountName.Remove($profile.AccountName.LastIndexOf("\"))
    $addomain = [System.DirectoryServices.ActiveDirectory.Domain]::GetDomain((New-Object System.DirectoryServices.ActiveDirectory.DirectoryContext('Domain', $domainname)))
    $root = $addomain.GetDirectoryEntry()
    $search = [System.DirectoryServices.DirectorySearcher]$root
    $search.Filter = "(&(objectclass=user)(objectcategory=person)(samAccountName=$username))"
    $result = $search.FindOne()
    if ($result -ne $null){
      $user = $result.GetDirectoryEntry()
      $user.put("thumbnailPhoto", $binary)
      $user.setinfo()
      Write-Host $profile.AccountName "updated"
    }
    else {Write-Host $profile.AccountName "does not exist in domain " $domainname}
  }
  else {Write-Host $profile.AccountName "does not have profile picture"}
}

If you want to make sure that the picture of the specific user has been uploaded to the AD, use the following sample code to get the picture from AD.

$aduser = [ADSI] "LDAP://cn=user01,cn=Users,dc=contoso,dc=com"
$data = $aduser.Properties["thumbnailPhoto"]
[IO.File]::WriteAllBytes("C:\out.jpg",$data.Value)

Also, you can use the following sample code to delete picture from AD user.

$aduser = [ADSI] "LDAP://cn=user01,cn=Users,dc=contoso,dc=com"
$aduser.Properties["thumbnailPhoto"].Clear()
$aduser.CommitChanges()

SharePoint Server 2016 で AD にプロファイル画像をエクスポートする方法

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(こちらの記事は「How to export profile picture to Active directory in SharePoint 2016」の日本語訳となります。)

SharePoint Server 2016 の標準機能では従来のバージョンでサポートされていた AD へのプロファイル画像のエクスポートがサポートされなくなりました。
SharePoint Server 2016 において引き続き AD へのプロファイル画像のエクスポート機能を利用されたい場合は独自のソリューションを開発していただく必要があります。
SharePoint 管理シェルで実行できる以下のサンプルコードでは、SharePoint のユーザープロファイルにアップロードされたプロファイル画像を簡易的に AD にエクスポートできます。

!!!重要!!!
本サンプルコードは現状有姿のままで提供されるものであり、マイクロソフトにてその動作を保証するものではありません。運用環境でのご利用にあたってはお客様の責任において十分にテストしていただきますようお願いいたします。また、AD 属性を直接変更するものとなりますので、大規模な環境で実施される場合は、適切なエラー処理や分割更新などの追加の処理を実装していただくことを推奨いたします。

#Sample provided As-Is - Use after sufficient testing. 
#replace these details - User name, domain, My site host.
$mySiteUrl = "http://sps2016/my"
$context = Get-SPServiceContext (Get-SPSite $mySiteUrl)
$profileManager = New-Object Microsoft.Office.Server.UserProfiles.UserProfileManager($context)
$allprofiles = $profileManager.GetEnumerator()

foreach($profile in $allprofiles){
  $pictureUrl = $profile["PictureUrl"].Value
  if ($pictureUrl -ne $null){
    $pictureUrl = ($pictureUrl).Replace("MThumb","LThumb")
    $library = (Get-SPWeb $mySiteUrl).GetList($pictureUrl.Remove($pictureUrl.LastIndexOf("/") + 1))
    $file = $library.Folders[0].Folder.Files[$pictureUrl.Substring($pictureUrl.LastIndexOf("/") + 1)]
    $binary = $file.OpenBinary()

    #Put the picture image to the AD
    $username = $profile.AccountName.Substring($profile.AccountName.LastIndexOf("\") + 1)
    $domainname = $profile.AccountName.Remove($profile.AccountName.LastIndexOf("\"))
    $addomain = [System.DirectoryServices.ActiveDirectory.Domain]::GetDomain((New-Object System.DirectoryServices.ActiveDirectory.DirectoryContext('Domain', $domainname)))
    $root = $addomain.GetDirectoryEntry()
    $search = [System.DirectoryServices.DirectorySearcher]$root
    $search.Filter = "(&(objectclass=user)(objectcategory=person)(samAccountName=$username))"
    $result = $search.FindOne()
    if ($result -ne $null){
      $user = $result.GetDirectoryEntry()
      $user.put("thumbnailPhoto", $binary)
      $user.setinfo()
      Write-Host $profile.AccountName "updated"
    }
    else {Write-Host $profile.AccountName "does not exist in domain " $domainname}
  }
  else {Write-Host $profile.AccountName "does not have profile picture"}
}

特定のユーザーで AD の thumbnailPhoto にアップロードされた画像を取得して正常にアップロードされているか確認するには以下のサンプルコードを使用します。

$aduser = [ADSI] "LDAP://cn=user01,cn=Users,dc=contoso,dc=com"
$data = $aduser.Properties["thumbnailPhoto"]
[IO.File]::WriteAllBytes("C:\out.jpg",$data.Value)

特定のユーザーで AD の thumbnailPhoto にアップロードされた画像を消去するには以下のサンプルコードを使用します。

$aduser = [ADSI] "LDAP://cn=user01,cn=Users,dc=contoso,dc=com"
$aduser.Properties["thumbnailPhoto"].Clear()
$aduser.CommitChanges()

SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve でひと検索を無効化する –ユーザー選択ダイアログ

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

 

Office 365 でユーザーの検索を無効化したいというビジネスニーズを伺う場合がございます。

ユーザー検索の無効化については、幾つかの公開情報がございますが、本投稿では SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve のユーザー検索の無効化について、詳細にご案内いたします。

なお、本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

タイトル : Plan to disable people discovery in OneDrive for Business and SharePoint Online
アドレス : https://support.office.com/ja-jp/article/cdbe97f9-a872-4aec-b94a-36844ec2b9aa

タイトル : Exclude Users From Delve and SharePoint Online People Search
アドレス : https://blogs.technet.microsoft.com/sposupport/2017/07/25/exclude-users-from-delve-and-sharepoint-online-people-search/

SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve でユーザーを検索する機能としては、主に以下の機能がございます。

本投稿は ユーザー選択ダイアログについてご案内いたします。その他の機能については、以下のリンク先でご確認ください。

 

ユーザー検索機能

1.    ユーザー選択ダイアログ

2.    SharePoint ホーム

3.    SharePoint 検索センター

4.    Delve

ユーザー選択ダイアログ

SharePoint OnlineOneDrive for Business のユーザー検索ダイアログ (以下、PeoplePicker) は、既定の動作においてはユーザーのメールアドレスや UPN の一部を入力すると、ユーザーの候補を表示します。

このため、メールアドレスや UPN を知らないユーザーについても、検索されたユーザーの候補からコンテンツに対して権限を付与することが可能となります。

 

UI

 

クラシック UI

 

本動作はユーザーの利便性向上を目的としておりますが、意図しないユーザーへの権限付与を抑止するために、PeoplePicker に入力した文字列がメールアドレス、または UPN に完全一致するユーザーのみに権限が付与できるように動作変更が可能となっています。

動作変更は、SharePoint Online Management Shell からコマンドを実行することで実施が可能となっております。

なお、本設定はテナント全体に対して有効であり、特定のサイト コレクションや OneDrive for Business を対象に設定変更を実施することは出来ませんので、ご留意ください。

 

事前準備

以下のリンクから SharePoint Online Management Shell をダウンロードし、作業端末にインストールします、

 

タイトル : SharePoint Online Management Shell

アドレス : https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35588

 

設定変更手順

1)   SharePoint Online Management Shell を実行します。

2)   Connect-SPOService コマンドを実行し、SharePoint Online に接続します。

(実行例)
Connect-SPOService -Url “<SharePoint 管理センターの URL (https://<tenant>-admin.sharepoint.com)>”

3)   資格情報を入力するダイアログが表示されるので、テナントの全体管理者、または SharePoint 管理者権限を持つユーザー名とパスワードを入力します。

4)   以下のコマンドを実行します。 Set-SPOTenant -SearchResolveExactEmailOrUPN $true 本コマンドを実行後、設定が変更されるまでに 1 時間 ~ 数時間程度を要する場合がございます。 また、設定を元に戻す場合、上記コマンドのパラメータを $false に変更します。

タイトル : Set-SPOTenant

アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/fp161390.aspx

 

注意事項

本設定変更を実施後も、テナントの全体管理者、または SharePoint 管理者権限をもつ持つユーザーは PeoplePicker でユーザーの候補が表示されます。

また、本設定を実施することでテナントの全体管理者、または SharePoint 管理者権限をもつ持つユーザー以外はセキュリティグループに対して共有することが出来なくなります。

一般ユーザーはセキュリティ グループに含まれるユーザーを通常確認することができないため、セキュリティ グループの共有を許可した場合、意図しないユーザーに共有されるリスクが考えられることから、セキュリティの強化を優先し、テナントの全体管理者または SharePoint 管理者権限を持つユーザーのみがセキュリティ グループについて共有することが可能な動作となっております。

本動作は意図的なものであり、製品の動作制限となりますので、本設定変更の実施を検討される場合は本動作を御理解の上、運用方針をご検討ください。

 

続く

SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve でひと検索を無効化する – SharePoint ホーム

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

本投稿は SharePoint ホーム” の検索機能についてご案内いたします。ユーザー検索に関するその他の機能については、以下のリンク先でご確認ください。

 

ユーザー検索機能

1.    ユーザー選択ダイアログ

2.    SharePoint ホーム

3.    SharePoint 検索センター

4.    Delve

 

SharePoint ホーム

SharePoint ホーム (https://<tenant>.sharepoint.com/_layouts/15/sharepoint.aspx) で検索を実施すると、ユーザーも検索対象となります。

SharePoint ホームの検索機能で検索されるユーザーは、SharePoint のユーザー プロファイルの情報より作成された検索インデックスから検索されています。

SharePoint ホームの検索機能では、ユーザー プロファイルの SPS-HideFromAddressLists に 1 が格納されているユーザーを検索結果に表示しない動作となります。

本動作はデータ センター側でハードコードされており、現時点においては動作を変更することが出来ませんので、ご留意ください。

ユーザー プロファイルの SPS-HideFromAddressLists に 1 を格納するためには、以下の方法がございます。

 

オンプレミスの AD と同期しているユーザー (フェデレーション ID)

以下の公開情報に記載の通り、ユーザー プロファイルの SPS-HideFromAddressLists にはオンプレミス AD の msExchHideFromAddressList 属性の値が同期されます。

オンプレミス AD でユーザーの msExchHideFromAddressList 属性に True を指定することで、SPS-HideFromAddressLists に 1 が格納され、検索結果から表示されなくなります。(元に戻す場合は、msExchHideFromAddressList 属性に False を指定します)

 

タイトル : SharePoint Online におけるユーザー プロファイルの同期に関する情報

アドレス : https://support.microsoft.com/ja-jp/help/3168272

 

オンプレミスの AD と同期していないユーザー (クラウド ID)

オンプレミスの AD と同期していないユーザーについては、Azure Active Directory PowerShell Module V2 をご利用いただくことで、SPS-HideFromAddressLists の値を変更が可能です。

フェデレーション ID については、本コマンドを実行できませんので、ご留意ください。(エラーが表示されます)

事前準備

  1. 64 Bit OS が動作している Windows 10/8.1/7、あるいは Windows Server 2016/2012R2/2012/2008R2 を準備します。
  2. Windows 7 およびWindows Server 2008 R2 の場合は、前提条件を満たすために、最新のWindows Update をすべて適用します。Windows Update 適用後に再起動を行います。(Windows 8.1 あるいは Windows Server 2012 以降の場合、本手順は不要です。)
  3. Windows 7 およびWindows Server 2008 R2 の場合は、下記弊社TechNet ページを参照し、Microsoft Online Services サインイン アシスタントのインストールを行います。(Windows 8.1 あるいは Windows Server 2012 以降の場合、本手順は不要です。)
    タイトル : Office 365 PowerShell への接続
    アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn975125.aspx
  4. Windows 7 およびWindows Server 2008 R2 の場合は、下記リンクから.NET Framework 4.5 以降をインストールします。必要に応じて再起動を実施します。(Windows 8.1 あるいはWindows Server 2012 以降の場合、本手順は不要です。)
    タイトル : .NET Framework のインストール
    アドレス : https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/5a4x27ek(v=vs.110).aspx
  5. Windows 7/8.1 およびWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2 の場合は、下記リンクから Windows Management Framework 5.0 をインストールします。必要に応じて再起動を実施します。(Windows 10 および Windows Server 2016 の場合、本手順は不要です。)
    タイトル : Windows Management Framework 5.0
    アドレス : https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=50395
  6. PowerShell を管理者モードで起動し、下記コマンドを実行し、ネットワーク経由で最新版のAzure Active Directory PowerShell Module V2 をインストールします。
    Install-Module AzureADPreview
  7. PowerShell の実行ポリシーを変更していない場合は、続けて下記コマンドを実行します。(すでに変更済みの場合は7. の手順は不要です。)
    Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
  8. 管理者モードで起動したPowerShell ウィンドウを閉じます。

設定変更手順

  1. PowerShell を起動後、以下のコマンドレットを実行します。
    Import-Module AzureADPreview;
    Connect-AzureAD;
    Set-AzureADUser -ObjectId "アカウント(例:test001@contoso.onmicrosoft.com)" -ShowInAddressList $false;
  2. 設定が正常に完了したかを確認するためには、引き続き以下のコマンドを実行します。
    Get-AzureADUser -ObjectId "アカウント(例:test001@contoso.onmicrosoft.com)" | select ShowInAddressList

    結果に False が表示されると、正常に設定が変更されております。

 

<注意事項>

ユーザー プロファイルの SPS-HideFromAddressLists は読み取り専用のプロパティとなり、SharePoint 管理センターでの画面上の操作や、CSOM などの API を使用したカスタムプログラムでは値を変更できない動作となっております。値を変更する方法は、上記の何れかのみとなります。

また、上記方法で設定を変更後、SharePoint ホームの検索結果から非表示になるまでに、数時間程度の時間を要する可能性がございます。検索インデックスの作成/更新はタイマー処理で定期的に実行されているためとなります。

なお、上記方法で設定変更を実施したユーザーは、Exchange Online の GAL に非表示になるなど、他の Office 365 製品にも影響が生じます。

本変更をご検討される場合は、テストアカウントなどで事前に十分に動作をご確認くださいますようお願いいたします。製品ごとにご不明点がございましたら、Office 365 管理センターより各製品サポートまでお問い合わせください。

 

 

続く

SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve でひと検索を無効化する – SharePoint 検索センター

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

本投稿は SharePoint 検索センター” のユーザー検索についてご案内いたします。ユーザー検索に関するその他の機能については、以下のリンク先でご確認ください。

 

ユーザー検索機能

1.    ユーザー選択ダイアログ

2.    SharePoint ホーム

3.    SharePoint 検索センター

4.    Delve

 

SharePoint 検索センター

SharePoint 検索センター (https://<tenannt>.sharepoint.com/search) はユーザーの検索を無効にする動作は既定では備えておりませんが、SharePoint 検索センターは検索結果の表示に関する様々な設定が可能であり、適切な設定を実施することでユーザーが検索されないようにすることが可能です。

本投稿では、SharePoint ホームと同様に、SPS-HideFromAddressLists に 1 が設定されているユーザーが検索結果に表示されない設定についてご案内いたします。

 

設定変更手順

  1. https://<tenant>.sharepoint.com/search/Pages/peopleresults.aspx に管理ユーザーでアクセスし、[ページの編集] をクリックします。
  2. “ひとの検索の主要結果” Web パーツの編集を実施します。
  3. [クエリの変更] をクリックします。
  4. [クエリ テキスト] に “{searchboxquery} -"SPS-HideFromAddressLists":1” を入力し、[OK] をクリックします。
  5. Web パーツの設定パネルで [OK] をクリックし、その後ページを保存します。
  6. ページのチェックイン、および発行を実施します。

 

ここまで設定を実施することで、検索センターの “ひと” 検索においては、SharePoint ホームと同様に SPS-HideFromAddressLists に 1 が設定されているユーザーが検索結果に表示されなくなります。

しかし、上記設定の実施のみでは、既定で備える “すべて”、”会話”、”ビデオ” 検索結果ページにおいて、以下のように引き続きユーザーが検索結果に表示される場合がございます。

 

上記例では、”すべて” 検索結果に、ユーザーとユーザーに関するドキュメントが検索結果として表示されております。

本動作は、クエリ ルールと呼ばれる機能によるもので、クエリ ルールによって表示される検索結果ブロックには、SPS-HideFromAddressLists が 1 のユーザーも表示されてしまいます。

本動作を制限するために、管理者は SharePoint 検索センターでクエリ ルールを無効化することができ、ユーザー検索を抑制することが可能となっております。

クエリ ルールの無効化手順

  1. https://<tenant>.sharepoint.com/search/Pages/results.aspx に管理ユーザーでアクセスし、[ページの編集] をクリックします。
  2. “検索結果” Web パーツの編集を実施します。
  3. [クエリの変更] をクリックします。
  4. [設定] タブで、[クエリ ルールを使用しない] を選択し、[OK] をクリックします。
  5. Web パーツの設定パネルで [OK] をクリックし、その後ページを保存します。
  6. ページのチェックイン、および発行を実施します。
  7. https://<tenant>.sharepoint.com/search/Pages/conversationresults.aspx、https://<tenant>.sharepoint.com/search/Pages/videoresults.aspx についても、同様の設定を実施します。

 

続く

SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve でひと検索を無効化する – Delve

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

本投稿は Delve” のユーザー検索についてご案内いたします。ユーザー検索に関するその他の機能については、以下のリンク先でご確認ください。

 

ユーザー検索機能

1.    ユーザー選択ダイアログ

2.    SharePoint ホーム

3.    SharePoint 検索センター

4.    Delve

 

Delve

Delve のひと検索機能は SharePoint ホームと類似しており、ユーザー プロファイルの SPS-HideFromAddressLists に 1 が格納されているユーザーを検索結果に表示しない動作となります。

Delve の本動作についてもデータ センター側でハードコードされており、現時点においては動作を変更することが出来ませんので、ご留意ください。

しかし、Delve については SharePoint ホームとは異なり、幾つかのキャッシュされた情報が検索結果に影響するため、SPS-HideFromAddressLists に 1 が格納されているユーザーも検索結果に表示されるシナリオがございます。

以下に、既知のシナリオについてご紹介いたします。

 

連絡先リストに表示されているユーザー

Delve ページの左側に [連絡先] リストが存在し、ユーザーの情報が表示されております。

[連絡先] リストに表示される情報は、過去にアクセスしたユーザーの Delve へのリンクが最大で 7 件表示されます。

Delve の検索は、連絡先リストに表示されているユーザーと、SharePoint の検索インデックスが保持するユーザーのうち、検索クエリに該当するユーザーを表示する動作となります。

このため、SPS-HideFromAddressLists に 1 が格納されているユーザーについても、ログインユーザーが過去に該当のユーザーの Delve にアクセスしたことがある場合、Delve の検索結果に表示される場合があります。

なお、[連絡先] リストのキャッシュに期限はなく、キャッシュを削除する方法、およびキャッシュの作成を抑制する方法は現時点の製品の動作では提供されておりませんのでご留意ください。

 

検索ボックスのサジェスト

Delve の検索ボックスに文字を入力すると、入力に応じてサジェストが表示されます。

サジェストにユーザーが含まれる場合がありますが、現時点の製品の動作ではサジェストに含まれるユーザーは Exchange Online にキャッシュされた情報と連携して取得されるため、SPS-HideFromAddressLists に 1 が格納されているユーザーについてもサジェストに表示される場合があります。

サジェストに表示されたユーザーを選択すると、検索は実行されず、該当のユーザーの Delve ページに遷移する動作となります。

サジェストに表示される情報は、Exchange Online (Outlook on the Web) でメールを送受信すると Exchange Online にキャッシュされる連絡先情報と連携しております。

Exchange Online の本キャッシュは、以下のようにメールの宛先を入力する際に、宛先のサジェストに使用されます。

Delve のサジェストが Exchange Online のキャッシュを参照する動作を変更する方法や、Exchange Online で連絡先がキャッシュされる動作を変更する方法は現時点では提供されておりませんので、ご留意ください。

SharePoint Online/OneDrive for Business/Delve でひと検索を無効化についての一連の投稿は以上です。

監査ログを無効化しても内部的には監査ログの設定が有効化のままとなる動作について

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こんにちは。SharePoint サポートの趙 雲龍です。

 

本投稿では、画面上から監査ログを無効化しても内部的には監査ログの設定が有効化のままとなる動作についてご紹介いたします。

SharePoint Server 2013、および SharePoint Server 2016 においては、一度情報管理ポリシーを設定しますと、画面上から監査ログを無効化を行っても、内部的には監査ログの設定が有効のままになる動作となります。

その場合、該当のリストでアイテムの追加等を行えば監査ログが記録され続ける動作となります。

 

■ 情報管理ポリシーの設定

以下の手順で、リストの情報管理ポリシーを有効に設定した場合に発生します。

1. [リストの設定] – [情報管理ポリシーの設定] を順にクリックします。

2. "コンテンツ タイプ" セッションにて、[アイテム] をクリックします。

3. [監査を有効にする] にチェックを入れ、表示された項目にもチェックを入れて [OK] をクリックします。

 

4. 対象のリストにアクセスし、新しいアイテムを作成します。

 

■ 監査ログ状態の確認方法

監査ログの設定が有効になっているかの確認は、以下の PowerShell を実行し、出力結果から EffectiveAuditMask が "None" ではなく、数字が表示されていることにより判断可能です。

 

============== コマンドここから ===============

$web = Get-SPWeb <サイト コレクション>

$web.Audit | fl

$list = $web.Lists["リストの名前"]

$list.Audit | fl

============== コマンドここまで ===============

 

出力例:

============== 出力結果ここから ===============

UseAuditFlagCache : False

AuditFlags         : None

EffectiveAuditMask : 6687

============== 出力結果ここまで ===============

 

 

<補足>
AuditFlags と EffectiveAuditMask の値は、等しくならない場合がございます。
AuditFlags はサイト コレクション毎、リスト毎などで値を持ち、それぞれに設定された監査のフラグを表します。
EffectiveAuditMask は、サイト コレクション毎、リスト毎などで実際に有効になっている監査のフラグになります。
また、リストでは、サイト コレクションの監査設定を継承します。
そのため、例えばサイト コレクションでの監査設定とリストの監査設定が異なる場合、リストにおいては、リスト独自の設定と、サイト コレクションでの設定の両方のフラグが有効になります。

本動作は SharePoint Server 2013、SharePoint Server 2016 の動作制限となります。

今回の投稿は以上になります。

Yammer のダイジェスト メールについて

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こんにちは、SharePoint サポート チームの関 友香です。

先日 (2017 11 1 ) Yammer が送信する週次のダイジェスト メールが廃止され、日次で送信される動作に変更となりました。この動作変更に伴い、Yammer サポート窓口にもお問合せをいただくことがありますので、ダイジェスト メールの動作や通知管理の方法をご紹介いたします。

 

Yammer のダイジェスト メールとは

ダイジェスト メールを購読しているユーザーには、ユーザーが参加しているグループや参加していないグループのアクティビティ情報が送信されています。ダイジェスト メールには以下の 2 種類がございます。

 

A. ユーザーが参加しているグループのダイジェスト メール (日次ダイジェスト メール)
今回、週次の購読が廃止になったのはこちらのダイジェスト メールです。これまで、ダイジェスト メールの通知は、"送信しない""日次で送信する""週次で送信する" 3 種類から選択することが可能でしたが、現在は “週次で送信する” 設定が廃止されております。動作変更以降の設定は、ユーザーのこれまでの通知設定に基づき、以下のように変更されています。

"送信しない" と設定していた場合、ダイジェスト メールは送信されません。
"日次で送信する" と設定していた場合、ダイジェスト メールは日次で送信されます。
"週次で送信する" と設定していた場合、ダイジェスト メールは日次で送信されます。

[サンプル]

 

B. ユーザーが参加していないグループのダイジェスト メール (ディスカバリー メール)
Yammer ネットワーク上でトレンドのある会話がユーザー毎に自動的に選出され、週単位で通知されます。これらの会話は、ユーザーが参加しているパブリック グループやユーザーのインボックスでフォローされている会話以外から選出されます。

なお、Yammer ネットワークに参加していない Pendingユーザー (*) に対してもこのダイジェスト メールが送信されることを確認しております。ただし、Pending ユーザーに対するディスカバリー メールの送信のタイミングは月一回となり、サーバー側の、メール送信の負荷を抑えるため、ユーザー毎に異なるタイミングで送信される動作となります。

(*) Pending ユーザーとは、他のユーザーに招待されたり、メンション (@) されたり、管理者が追加したユーザーで、これまで一度も Yammer にログインしたことはないユーザーです。

[サンプル]

 

ダイジェスト メールの通知管理

Yammer ネットワークに参加した時点では、既定で日次ダイジェスト メールおよびディスカバリー メールが送信される設定となります。

メールの通知設定はネットワークの管理者で変更することはできませんので、ユーザー自身で設定を変更する必要があります。ダイジェストメールの購読を停止したい場合には、受信した通知メールの “購入取り消し” をクリックするか、Yammer のユーザーの通知管理メニューからメールの通知受信設定を無効にします。

 

- 設定手順 -

1.購入取り消しボタンからの購読を停止する
日次ダイジェスト メールおよびディスカバリー メールを開くと、メール本文の下方に "購入取り消し" (または “Unsubscribe”) リンクが用意されております。 (下図参照)

 このリンクをクリックすると、下記の手順 ”2. ユーザーの通知設定から購読を停止する” と同じ設定変更が実行されます。

Pending ユーザーは Yammer にログインすることなくダイジェスト メールの送信を停止することが可能です。

現在日次メールのテンプレートに “これが毎週送信されます” (または “receive this weekly”) というリンクが含まれておりますが、このリンクは廃止される予定です。

2. ユーザーの通知設定から購読を停止する
Yammer のプロフィール設定画面に通知管理メニューがございますので、以下の手順にてダイジェスト メールの通知設定を変更することが可能です。

2-1. Yammer にアクセスします。
2-2. 左上の [歯車ボタン] – [設定の編集] をクリックします。

2-3. 外部ネットワークに参加している場合、複数のネットワークが表示されますので、通知設定を変更するネットワークを選択します。

- 補足
複数ネットワークに参加している場合には、それぞれのネットワークに通知設定が設けられておりますので、必要に応じて設定を変更してください。

2-4. ダイジェスト メールの通知受信設定を変更します。

・ 日次ダイジェスト メールの設定を変更する場合 :
There are updates from my groups (daily) のチェックをオンまたはオフにします。
・ ディスカバリー メールの設定を変更する場合 :
There are highlights from groups I haven’t joined (weekly) のチェックをオンまたはオフにします。


2-5. 設定変更後、[保存] をクリックします。

 

今回の投稿は以上になります。

 

本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 


オンプレミスの SharePoint にて、更新プログラムの適用に失敗する場合のトラブルシュート (SharePoint 2010/2013)

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こんにちは、SharePoint サポートの前田です。

 

今回は、オンプレミスの SharePoint 2010/2013 にて、累積的な更新プログラムの適用に失敗する場合のトラブルシュートに関する内容です。

現在の SharePoint のファーム バージョンに対して適切なバージョンの累積的な更新プログラムのインストールを試みた場合も、まれにインストールが失敗する場合があります。

そういった場合に、トラブル シュートを行うための手順をご紹介いたします。

また、トラブルシュートを実施した結果、更新プログラムのインストールが完了した場合、必ず製品構成ウィザードのご実施頂きますようお願いいたします。

 

-目次

1. パッケージの不足

2. 構成データベース内のバージョン情報の不整合

3. 言語パックの適用状況

 

1. パッケージの不足、破損

SharePoint 2013 の場合、.exe ファイルを保存したディレクトリに .cab ファイルが保存されていないことによって、インストールに必要となるファイルが不足しており、インストールが失敗します。

また、ダウンロードしたパッケージが何らかの理由で破損した場合もインストールが失敗します。

 

<対応方法>

SharePoint 2010 に更新プログラムを適用する場合、更新プログラムのダウンロード ページに表示される、.exe ファイルを再度ダウンロードします。
SharePoint 2013 に更新プログラムを適用する場合、更新プログラムのダウンロード ページに表示される、.exe ファイルと .cab ファイルをすべてダウンロードします。

 

1) 更新プログラムのダウンロード ページへ移動し、必要となるファイルをすべてダウンロードします。

 

タイトル : Microsoft SharePoint Enterprise Server 2013 (KB4011251) の更新プログラム

アドレス : https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=56253

 

2) .exe ファイルを保存したディレクトリに手順 1) で保存したファイルすべてが保存されていることを確認する。

3) 更新プログラムのインストールを行い、インストールが成功するか確認します。

 

2. 構成データベース内のバージョン情報の不整合
SharePoint ファーム上の各サーバーのバージョン情報は SharePoint の構成データベース内に保持されております。

当該情報に、実際のサーバーにインストールされている更新プログラム情報との不整合が発生している場合、更新プログラムのインストールに失敗する、または製品構成ウィザードの実行が失敗する場合がございます。
この場合、Get-SPProduct -local コマンドを実行いただくことでデータが更新されることを、複数の過去事例から確認しております。

 

<対応方法>
1) [SharePoint 2010 管理シェル] (もしくは、[SharePoint 2013 管理シェル]) を管理者権限で起動します。
2) 以下のコマンドを実行します。

Get-SPProduct -local

3) 更新プログラムのインストールを行い、インストールが成功するか確認します

<参考情報>
タイトル:Get-SPProduct
アドレス:https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/sharepoint-server/Get-SPProduct

 

3. 言語パックの適用状況
言語パックがインストールされている環境で、更新プログラムのインストール時に適切なバージョンの言語パックが適用されていない場合、更新プログラムのインストールに失敗する場合があります。
例えば、SharePoint 2013 SP1 の環境に、言語パックの SP1 が適用されていない場合、SharePoint の更新プログラムのインストールに失敗する場合があります。

 

<対応方法>
1) ご利用いただいている SharePoint ファームの SP 適用状況を確認します。

SharePoint 2010/2013 の最新の SP
-------------------------------------------
- SharePoint 2010 SP2
- SharePoint 2013 SP1

2) サーバーの全体管理サイトにアクセスします。
3) [システム設定] セクションの [このファームのサーバーの管理] をクリックします。

以下の例では、"Language Pack for SharePoint and Project Server 2013 - English”と表示されていることから英語の言語パックが適用されていることがわかります。

 

 

4) SharePoint のバージョンに合わせた言語パックをダウンロードしてインストールします。

タイトル : Service Pack 1 for Microsoft SharePoint Server 2013 Language Pack (KB2880554)
アドレス : https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=42543

タイトル : Service Pack 2 for Microsoft 2010 Server Language Pack
アドレス : https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=39675

 

以上です。

SharePoint 2013 の「アップグレード評価サイト コレクション」について (前編)

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こんにちは、SharePoint サポートの原橋です。

今回の投稿では、SharePoint 2013 の「アップグレード 評価サイトコレクション」という機能についてご紹介いたします。

 

<目次>

1. アップグレード評価サイト コレクションについて

2. アップグレード評価サイト コレクションの作成方法

3. アップグレード評価サイト コレクションの作成処理


1. アップグレード評価サイト コレクションについて

SharePoint 2013 では、SharePoint 2010 から移行されたサイト コレクションについては、SharePoint 2010 からユーザーインターフェース (UI) を引き継いで使用することが可能です。

SharePoint 2010 から SharePoint 2013へのアップグレードでは、コンテンツ データベースを新しいバージョンにアップグレードしても、サイト コレクションはアップグレードされません。サイト コレクションの管理者がサイト コレクションをアップグレードする時期を決定できるように、アップグレード プロセスが分けられています。

そのため、SharePoint 2010 モードのサイト コレクションを SharePoint 2013 の UI に移行するためには、サイトの所有者または管理者によって、明示的にアップグレードを行う必要があります。

SharePoint 2013 では、SharePoint 2010 モードのサイト コレクションを SharePoint 2013 の UI にアップグレードする前に、アップグレードされた UI の評価を行うことを目的として、「アップグレード評価サイト コレクション」という機能を提供しています。

本機能は SharePoint 2010 モードのサイト コレクションのコピーを作成し、そのコピーに対してアップグレードを行うため、元のサイト コレクションには影響を及ぼすことがなく、UI の評価を行うことが可能です。

 

なお、アップグレード評価サイト コレクションについては、以下の TechNet の記事にも解説がありますので、併せてご確認ください。

タイトル : SharePoint 2013 でサイト コレクションのアップグレードを計画する
アドレス : https://technet.microsoft.com/library/42a31989-2914-42fd-b91c-de89c2249271(v=office.16).aspx

 

2. アップグレード評価サイト コレクションの作成方法

本機能を利用するには、サイト コレクションの管理者によって、以下の操作を実施します。

<手順>

  1. アップグレード評価サイト コレクションの作成を行う SharePoint 2010 モードのサイト コレクションにアクセスします。
  2. ページ左上の [サイトの操作] - [サイトの設定] をクリックして、"サイトの設定" のページに移動します。
  3. [サイト コレクションの管理] セクションから [サイト コレクションのアップグレード] のリンクをクリックして、"サイト コレクションのアップグレード" のページに移動します。
  4. [アップグレードのデモを試してみる] のリンクをクリックして、"アップグレード評価サイト コレクションの作成" のダイアログを表示します。
  5. [アップグレード評価サイト コレクションの作成] ボタンをクリックします。
  6. "デモ サイト依頼を受け取りました" と表示後、さらに 1 日から 2 日ほど待ちます。
  7. 最大で 2 日後、"サイト コレクションのアップグレード" のページの [アップグレードのデモを試してみる] のリンクをクリックすると、"アップグレード デモ サイトの準備ができました。
  8. ここからアクセスできます。" といった リンクが表示されます。
  9. 上記のリンクをクリックして、アップグレード評価サイト コレクションにアクセスします。

 

アップグレード評価サイト コレクションの作成

アップグレード評価サイト コレクションの作成

 

デモ サイトの依頼を受け取りました

デモ サイトの依頼を受け取りました

 

アップグレード デモ サイトの準備ができました

アップグレード デモ サイトの準備ができました

 

3. アップグレード評価サイト コレクションの作成処理

[アップグレード評価サイト コレクションの作成] ボタンをクリックした場合、既定では深夜 1:00 に実行される「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブによって、要求を出したサイト コレクションのコピーが作成されます。

その後、既定では 1 分間隔で実行される「アップグレード サイト コレクション ジョブ」タイマージョブによって、コピーされたサイト コレクションに対するアップグレード処理が行われます。

 

詳細
[アップグレード評価サイト コレクションの作成] ボタンをクリックすると、SharePoint 2013 は内部的に以下の処理を実行します。

  1. [アップグレード評価サイト コレクションの作成] ボタンをクリックしたサイト コレクションのエントリーが、コンテンツ データベースの PreviewSiteRequests テーブルに追加されます。
  2. 「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブ (job-create-upgrade-eval-sites) によって、上記 PreviewSiteRequests テーブルのエントリーを元に、サイト コレクションのコピーが作成されます。
  3. コピーされたサイト コレクションのエントリーがコンテンツ データベースの SiteUpgradeSessions テーブルに追加されます。
  4. 「アップグレード サイト コレクション ジョブ」タイマージョブ (job-upgrade-sites) によって、上記 SiteUpgradeSessions テーブルのエントリーを元に、アップグレード処理を実行します。

 

注意事項 1
「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブによって作成されるサイト コレクションのコピーは、元のサイト コレクションのパスの末尾に "-eval" という文字列が付与されたものになります。

たとえば、http://sps2013/sites/test1 というサイト コレクションの場合は、作成されるコピーは http://sps2013/sites/test1-eval となります。

 

注意事項 2
「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブが元のサイト コレクションのコピーを作成している期間は、元のサイト コレクションにアクセスのロックを行うため、一時的にアクセス不可能となることが報告されております。

そのため、なるべく業務影響が少ないタイミングでアップグレード評価サイト コレクションの作成の要求を行っていただくことを推奨します。

 

※本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 

今回の投稿は以上となります。

SharePoint 2013 の「アップグレード評価サイト コレクション」について (後編)

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こんにちは、SharePoint サポートの原橋です。

前回の投稿に引き続き、SharePoint 2013 の「アップグレード 評価サイトコレクション」についての記事となりますが、今回の投稿では、SharePoint 2013 でアップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗するという事象についてご案内いたします。

 

<目次>

1. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗する事例

2. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗することによる影響と対処法

3. 補足 : アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗した際の診断ログ


1. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗する事例

[アップグレード評価サイト コレクションの作成] ボタンをクリックすると、通常であれば 1 日から 2 日ほどお待ちいただくことにより、アップグレード評価サイト コレクションの作成が完了します。

しかし、「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブによって、要求を出したサイト コレクションのコピーに失敗した場合は、後続の「アップグレード サイト コレクション ジョブ」タイマージョブがアップグレード処理を行うことが出来ません。これにより、アップグレード評価サイト コレクションが作成されないという事例が報告されております。

 

「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブが失敗する場合は、コピーされたサイト コレクション内に、全体で 260 文字を超えるパスを持つファイルやフォルダーが存在する状況が発生したことが原因として挙げられます。

 

通常であれば、サイト コレクション内に全体で 260 文字を超えるパスを持ったファイルやフォルダーを作成することが出来ません。意図的に 260 文字を超えるパスを持ったファイルやフォルダーの作成を試みた場合は、以下のような “指定したファイルまたはフォルダーの名前が長すぎます” といったエラーが発生し、作成に失敗します。

パスが 260 文字を超えるファイルやフォルダーを作成した場合に発生するエラー

パスが 260 文字を超えるファイルやフォルダーを作成した場合に発生するエラー

 

具体的には、サイト コレクション内のファイルやフォルダーは、"http://サーバー名/" を文字数に含まず、以下の a) と b) を合計したパスの文字数が 260 文字以内に収まっている必要があります。

a) 管理パス (sites など) を含むサイト コレクションのパス

b) ファイルやフォルダーの相対パス

 

例) サイト コレクション "http://sps2013/sites/test" にドキュメント ライブラリ "doc001" に "test1.txt" がアップロードされている場合

"sites/test" (10 文字) + "/doc001/test1.txt" (17 文字) = 27 文字

 

しかし、前回の記事での解説の通り、「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブによって作成されるサイト コレクションのコピーは、元のサイト コレクションの URL の末尾に "-eval" という文字列が付与されたものになります。

このため、コピーされたサイト コレクション内では、さらに以下の c) を合計した全体のパスの文字数が 260 文字以内に収まっている必要があります。

 

a) 管理パス (sites など) を含むサイト コレクションのパス

b) ファイルやフォルダーの相対パス

c) "-eval" の 5 文字

 

このため、先ほどの例ではコピーされたサイト コレクションにおいて、"sites/test" (10 文字) + "-eval" (5文字) + "/doc001/test1.txt" (17 文字) = 32 文字 というパスとなります。

従いまして、コピー元のサイト コレクションのパスが a) と b)を合計して 256文字以上 260 文字以下であった場合に、コピーされたサイト コレクションでは "-eval" というパスが付与されて、全体のパスが 260 文字を超過するという状況が発生します。

 

2. アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗することによる影響と対処法

「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブが失敗した場合は、翌日の 1:00 に実行される同タイマージョブによって、再度サイト コレクションのコピーの作成を実行します。

しかし、コピーされたサイト コレクション内に 260 文字を超えるパスを持つファイルやフォルダーが存在する状況が発生している場合は、次回のタイマージョブによるコピー処理も必ず失敗に終わってしまいます。

このタイマージョブの失敗による影響は、単にアップグレード評価サイト コレクションが作成されないというだけではなく、コピー処理中は元のサイト コレクションが一時的にアクセス不可能となる現象が毎晩繰り返し発生するといったことが挙げられます。

この場合の対処法としましては、以下のいずれかの方法が考えられます。

  1. 「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブを停止する
  2. コピー元のサイト コレクション内で、パスが 256 文字以上となっているファイルまたはフォルダーを取り除く

 

1) 「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブを停止する

以下の手順によって、既定では毎日深夜 1:00 に実行される「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブを停止することにより、サイト コレクションのコピーを作成する処理が実行されなくなります。

 

<手順>

  1. SharePoint 2013 のサーバーの全体管理サイトにアクセスします。
  2. [監視] のリンクをクリックします。
  3. [タイマー ジョブ] セクションから [ジョブ定義の確認] のリンクをクリックします。
  4. 対象のサイト コレクションがホストされている Web アプリケーションに紐づいた [アップグレード評価サイト コレクション ジョブの作成] のリンクをクリックします。
  5. "アップグレード評価サイト コレクションの作成" タイマージョブの編集画面が表示されるので、 ページ下部の [無効] ボタンをクリックして、タイマージョブを停止します。

 

なお、この手順によってタイマージョブを停止した場合は、対象のサイト コレクションと同じ Web アプリケーション内にホストされている別のサイト コレクションについても、アップグレード評価サイト コレクションの作成を行えなくなります。

 

2) コピー元のサイト コレクション内で、パスが 256 文字以上となっているファイルまたはフォルダーを取り除く

コピー元のサイト コレクション内で256 文字以上のパスをもつファイルを取り除くことによって、次回の「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブの実行時にコピーが成功することが期待できます。

SQL Management Studio で以下のクエリを実行することによって、コピー元のサイト コレクション内のすべてのファイルまたはフォルダーのパスの文字数を、降順に表示することが可能です。

なお、以下のクエリ内の "コンテンツデータベース名" および "アップグレード元のサイト コレクションの SiteId" は、ご利用の環境に合わせて変更してください。

 

クエリ

USE [コンテンツ データベース名]
 SELECT DirName + '/' + LeafName AS FullUrl, LEN(DirName + '/' + LeafName) AS UrlLength
 FROM AllDocs with (nolock)
 WHERE SiteId = 'アップグレード元のサイト コレクションの SiteId'
 ORDER BY UrlLength DESC

 

クエリの実行結果

 

上記のクエリなどによって 256 文字以上のパスを持つファイルまたはフォルダーを特定できた場合は、それらのパスを短くするか、あるいは削除してください。

なお、当該のファイルまたはフォルダーを削除する場合は、ユーザーのごみ箱またはサイト コレクション (第 2 段階) のごみ箱に移動しただけでは不十分です。サイト コレクション (第 2 段階)のごみ箱からも完全に削除しないと、「アップグレード評価サイト コレクションの作成」タイマージョブは、サイト コレクションのコピーの作成に失敗します。

 

なお、SharePoint のごみ箱については、以下の TechNet の記事にも解説がありますので、併せてご確認ください。(SharePoint 2010 の記事となっていますが、SharePoint 2013 でも同様に参考にしていただけます。)

 

タイトル: ごみ箱とバージョン管理を使用したコンテンツ保護を計画する (SharePoint Server 2010)
アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc263011(v=office.14).aspx

 

3. 補足 : アップグレード評価サイト コレクションの作成に失敗した際の診断ログ

コピーされたサイト コレクション上に 260 文字を超えるパスを持ったファイルやフォルダーが存在する場合は、SharePoint の診断ログにも以下のようなエラーが記録されます。

 

SharePoint 診断ログ

11/17/2017 14:37:30.46 OWSTIMER.EXE (0x07D8) 0x06A0 SharePoint Foundation Upgrade al5ol Monitorable

Create eval sites job: Failed to create eval site for site [http://sharepoint2013:2000/sites/0123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234568790123456789], ID [8364980e-cdf0-4197-8b8b-52bc8a415d92], Eval site [http://sharepoint2013:2000/sites/0123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234568790123456789-eval], Content db [WSS_Content_sps2010_3000].

Exception thrown while copying site due to exceeding the maximum supported URL length: Microsoft.SharePoint.SPException: Cannot rename old site

http://sharepoint2013:2000/sites/0123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234568790123456789 on copy.

場所 Microsoft.SharePoint.Upgrade.SPSiteCollectionCopier.CopyOrMoveSite(SPMigratableSite msite, Boolean copy, Boolean copyEvents, Nullable`1 newSiteId)

場所 Microsoft.SharePoint.Upgrade.SPSiteCollectionCopier.Copy(Uri newSiteUri, Boolean userHostHeaderAsSiteName)

場所 Microsoft.SharePoint.SPSite.Copy(String newSiteUrl, Boolean hostHeaderAsSiteName, SPContentDatabase targetDb, SPDatabaseSnapshot snapShot)

場所 Microsoft.SharePoint.Administration.SPEvalSiteCreator.MakeCopy(SPDatabaseSnapshot snpShot). Eval site creation will be retried during the next timer job run, but will not succeed until the files or folders with excessive URL length are deleted or renamed.

75aa2d9e-2c53-80a9-a060-dab788e33cb2

 

Exception thrown while copying site due to exceeding the maximum supported URL length というメッセージから、パスが超過していることが原因で、サイト コレクションのコピーに失敗していることが分かります。

また、Eval site creation will be retried during the next timer job run, but will not succeed until the files or folders with excessive URL length are deleted or renamed. というメッセージから、上記のパスが超過しているファイルやフォルダーを取り除かない場合は、次回のタイマージョブによるコピー処理も失敗するといった内容が確認できます。

 

※本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

 

今回の投稿は以上となります。

Project クライアントのインポート/エクスポート機能について

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こんにちは、SharePoint サポートの森村です。
Project クライアントのインポート/エクスポート機能に関して、お問い合わせをいただく内容についてご案内いたします。

目次
1. Project クライアントのインポート/エクスポート機能について
2. Excel ファイルからのインポート時に、エラー メッセージが表示された場合の対処方法について

1. Project クライアントのインポート/エクスポート機能について

Project クライアント製品では、プロジェクト ファイル (mpp ファイル) にデータを保存しますが、その他に Excel ファイル、CSV ファイル等にも一部の内容を保存し、また読み込むことも可能です。
ただし、プロジェクト ファイル (mpp ファイル) 以外への保存や、読み込みについては、プロジェクト ファイル (mpp ファイル) のすべての内容を保存・反映させることはできません。

Project 製品は多数のフィールドのデータを含んでおり、フィールド間は複雑な連携をしています。また、タスクごとの制約条件や、タスク間の依存関係等、多数の要素が絡んでくるため、Project クライアント上での編集以外の方法では、希望した値の設定を行うのが難しい製品となります。
このため、インポートの利用は、一時的に利用する場合やフィールド数を限定する場合等、簡易的な場合にのみとどめ、詳細な作成・編集は Project クライアント上で行っていただくことをお勧めします。

関連情報
下記は Project 2013 の情報となりますが、Project 2016 でも同様となります。

タイトル : Project 2013 でサポートしているファイル形式
アドレス : https://support.office.com/ja-jp/article/f2b6710f-e6c6-4767-92de-15e482776916 (機械翻訳版)
アドレス : https://support.office.com/en-us/article/f2b6710f-e6c6-4767-92de-15e482776916

2. Excel ファイルからのインポート時に、エラー メッセージが表示された場合の対処方法について

Excel ファイル (xlsx ファイル) からデータをインポートする場合に、下記のような「インポート中にエラーが発生しました」というエラー メッセージが表示される場合があります。

インポート中にエラーが発生しました

エクスポート直後の Excel ファイル内には、数値が [標準] のセルの書式にて保存されておりますが、その後 Excel クライアント上で値を変更した場合、Excel クライアントの機能で、自動的に数値や日付のセルの書式に変更を行います。
しかしながら、Project クライアント製品の Excel ファイルからのインポートにつきましては、現時点の製品動作では、インポート直後と同じ形式のファイルのみを読み込むことが可能です。
このため、エラーが表示された場合は、下記のように Excel クライアント上でセルの書式を変更するか、書式を持たない CSV ファイルに変更する、等の手順をご検討ください。

  1. Excel クライアント上で、対象の xlsx ファイルを開きます。
  2. エラーとなった列全体を選択し、右クリックメニューから [セルの書式設定] を選択します。上記のエラー例の場合は、Excel の左から 10 列目 (J ) が該当します。
  3. [セルの書式設定] ダイアログにて、[表示形式] タブを選択し、[分類] 部分から [文字列] を選択し、[OK] をクリックします。
  4. xlsx ファイルを保存し、Excel クライアントを終了します。
  5. Project クライアント上からインポートの作業を行い、正常にインポートが行えることを確認します。

上記でもエラーが解消しない場合は、インポートするフィールド数、行数を減らす等のトラブルシュートをご検討ください。

今回の投稿は以上です。


本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

外字を利用している端末で、SharePoint Online の新 UI で画面が崩れる現象

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こんにちは。SharePoint サポートの井上です。

 

外字を利用している端末で SharePoint Online の新 UI のライブラリやリストなどに IE11/Edge でアクセスすると、アイコンの代わりに IME に登録されている外字が表示され、画面の一部が崩れる場合があることが報告されております。

本動作は、SharePoint Online の新 UI で、アイコン フォントという Web 技術を使用して画面上のアイコンを表示していることが影響しております。

一般的に各文字コードに対してテキストが割り当てられておりますが、アイコン フォントでは文字コードに対してテキストの代わりにアイコンを割り当て、ブラウザー上の画面表示に使用することが可能です。

アイコン フォントは一般的なテキストと競合しない文字コードが割り当てられますが、外字として登録されているフォントとアイコン フォントの文字コードが競合すると、IE11/Edge では外字が優先して利用される動作となります。

このため、端末でご利用されている外字の文字コードによっては、上述の画面崩れが発生する場合があります。

 

本動作は製品の制限事項であり、またアイコン フォントには以下のようなメリットもございますので、今後も SharePoint Online の動作としては、新 UI でアイコン フォントの使用を止めるなどの対処を実施する予定はございません。

・ベクター型のデータとなるため、画面の解像度やデバイスに依存せずにアイコンをきれいに表示することが可能

・従来の Web システムでは一般的にアイコンは画像ファイルが使用されていましたが、一般的にはアイコン フォントの方が画像ファイルより軽量なため、ブラウザーやネットワークの負荷が軽減できる

 

また、SharePoint Online は継続してサーバー側の動作が変更されているため、現在競合が発生していない外字の文字コードについても、今後 UI の変更/修正などにより上述の画面崩れが生じる可能性がございます。

 

対処策について

現時点で確認できている対処策は以下の 2 点となります。

 

1. クラシック UI を使用する

SharePoint Online のクラシック UI では、アイコンに画像ファイルが使用されているため、外字が登録されている端末でも外字による画面崩れは生じません。

また、今後もクラシック UI でアイコン フォントに変更する予定は現時点ではございませんので、クラシック UI の利用が本現象の対処策として有効となります。

 

2. IE11/Edge 以外のブラウザーを使用する

アイコン フォントを利用するか外字を利用するかの判断はブラウザーの動作となりますが、Chrome Firefox では IE11/Edge で外字による画面崩れが生じる端末でも正常に SharePoint Online が表示できることを確認しております。

このため、現時点においてはサードパーティ製のブラウザーをご利用いただくことが本現象の対処策として有効となります。

 

 

今回の投稿は以上です。

本情報の内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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